近距離客を嫌がっていた俺が、70歳のマダムに考えを変えられた話

仕事の実態

タクシードライバーの頭の中、正直に言います。

配車が入った瞬間、みんな考えることは同じです。

「遠いか、近いか。」ガスは、今んとこ大丈夫。

駅から乗ってくるお客さんを見た瞬間、500円〜700円の近距離を想定するのがタクシー乗務員のデフォルトです。仕事のほとんどは800円から3000円の間ですね。

でもある日、その常識をまたマダムに覆されました。

先日の話|JRのとある地元の駅から始まった1時間

駅待機中に駅待ちのお客様が乗ってきました。乗ってきたのは70歳くらいのマダム。

「近くてごめんなさいね」

一日に何回も聞くセリフです。正直、もう麻痺しています。

行き先はいつもよくいく大体駅から5分くらいの病院。確かに近い。タクシーで5分の距離です。

でも、そこからが違いました。

行き先は、『えっと、あの病院』俺、『はい、かしこまりました』俺『あの交差点右で?』お客様そ『うん、その道でいいよー』30秒後『あっ』「ちょっとマルアイに寄ってもいいかしら?」

もちろんです。

マルアイで買い物。次にドラッグストアへ。

「あ、これNetflixすぐ見れるラッキー」

私は車内でスタンバイしながら、Netflixを開きました。『九条の大罪』『レッドノーティス』少し見れる。

これが本音です。タクシードライバーは『待つ、待機が仕事です』

待機中にやっていること

ただ待っているだけではありません。

時々外に出て、お客様の状況を確認します。今レジ?まだ買い物中?レジが終わりそうなタイミングで、タクシーを入口の目の前に移動させる。店出る時、買い物袋を持ってあげる準備もします。それすらせんやつもおるが、僕のブログはそれくらいしてあげましょうよ。基本です。1つ1つ丁寧にしましょう。

お年寄りはゆっくりです。でも、それでいい。サービスしてあげると本当に喜んでくれます。

結局、マルアイとドラッグストアで1時間以上待機しました。

メーターはこうなりました

最終的な行き先は駅最寄り5分くらいの有名な病院

でもメーターはこうなりました。

運賃料金計:6,800円

「近くてごめんなさい」で6,800円です。内心、こんなこともあるんやと思いました。3社目ででかい金額は2つ目。

高齢化社会をなめていた

正直に言います。タクシーを始めた頃、高齢化社会の恩恵がここまで自分の仕事に直結するとは思っていませんでした。

でも現実は違います。

免許証返納した、お年寄りが、買い物・病院・ちょっとした外出にタクシーを使います。近距離でも、待機込みで普通に5,000円・6,000円・7,000円になります。

しかも、丁寧に対応すると本当に喜んでくれる。チップをくれる方もいます。リピーターになってくれる方もいます。ご飯すらくれたり、コーヒーくれたりもあります。

近距離=低単価、洗脳

タクシー乗務員が「近くてごめん」に麻痺する理由

一日に何回も聞くセリフだから、麻痺するのは本当です。

でも今は麻痺しながらも、内心こう思っています。

「どんな展開になるかな?」

近距離でも買い物に寄ることがある。病院の後にスーパーに寄ることがある。ちょっとした遠回りを頼まれることがある。

タクシーはフタを開けてみないとわかりません。それが面白いところでもあります。

高齢化社会はタクシードライバーの追い風

日本は今、急速に高齢化が進んでいます。免許を返納するお年寄りも増えています。

GOやUberなどの配車アプリも普及して、タクシーを呼ぶハードルが下がっています。

今タクシードライバーになる人は、実はかなりいいタイミングだと思います。

「近くてごめんなさい」のお客様が、一番大事なお客様かもしれません。


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