タクシー会社選びは「やってみないとわからない」が正直なところ
タクシー会社の選び方を調べると、「大手がいい」「地方より東京が稼げる」みたいな情報が出てくる。
でも実際に兵庫と東京、2社経験した俺の結論はこうだ。
やってみないとわからない部分が大きい。でも最低限確認すべきポイントは存在する。
俺は最初の会社を6年、東京の会社を1年経験した。東京は正直、逃げた。道が複雑すぎて、体力的にもしんどかった。でも後悔はしていない。東京に行ったから「自分には地元が合う」とわかったから。
この記事では、2社経験して気づいた「タクシー会社選びで絶対に確認すべきこと」をリアルに書く。これからタクシー転職を考えている人に、少しでもリアルな情報を届けたい。
最初の兵庫の会社で学んだこと
最初の会社は乗務員100人規模の中堅会社で、日勤・歩合制だった。
当時の雰囲気は悪くなかった。副業に関する規定も特になく、Uber Eatsの配達を掛け持ちしながら月15万の副業収入を作れた。その収入でバイクを買い、MacBookを買い、今のブログ運営につながっている。タクシーの給料だけで生活するより、副業OKの会社に入れたことが人生を変えたと思っている。
ただ、年々会社の雰囲気は悪化していった。原因は主に3つだと思っている。
① 歩合率が50%→45%に下がった
数万円単位で手取りが減る変更だ。たとえば運収30万円の場合、歩合50%なら手取り15万円。45%なら13.5万円。月1.5万円、年間18万円の差になる。モチベーションが下がった乗務員は多かった。入社時の歩合率が後から変わることは普通にある。これは入社前に「歩合率は変更されることがあるか」と確認すべき点だ。
② 問題のある乗務員を会社が放置しすぎた
現場の雰囲気は、上が問題を放置するかどうかで大きく変わる。どんな業界でも同じだと思うが、タクシーは特に個人プレーが多い分、問題乗務員の影響が出やすい。見学や面接の段階で、営業所の雰囲気を肌で感じることが大事だと今なら思う。
③ 労働組合の存在
組合自体が悪いわけではない。ただ会社との交渉がこじれると現場が疲弊する。組合の有無と活動状況は、入社前に確認しておいた方がいい情報のひとつだ。
俺がいた頃がまだマシだったと思う。今はもっと悪化しているらしい。同じ会社でも、入社するタイミングで全然違う職場になる。
YouTubeで知った東京の会社に飛び込んだ話
東京の会社はYouTubeで知った。「東京のタクシーは稼げる」という動画を見て、実際に飛び込んだ。
結論から言うと、凡人レベルでは兵庫と給料はそんなに変わらなかった。ボーナスがあった分だけマシという感じ。東京だから爆稼ぎできるという話は、一部のトップ乗務員の話だと思った方がいい。
東京で一番しんどかったのは道だ。兵庫と比べて道が複雑すぎる。環八・環七は車線も多く、一方通行も多い。地元なら体で覚えている道が、東京では全部ゼロから覚え直しになる。
接客も違った。東京のお客さんは声が小さい。乗務員同士も含めて、全体的に静かな文化だと感じた。兵庫のノリで話しかけると、明らかに温度差がある。これが意外とメンタルにくる。
体力面でも東京の方がきつかった。隔日勤務で18時間拘束、慣れない道を走り続けるのは想像以上に消耗する。地元なら無意識に走れる道も、東京では常に頭を使いながら走る必要がある。
1年経って、俺は兵庫に戻ることにした。逃げたと言えば逃げた。でも東京に行ったことで「自分には地元のタクシーが合っている」という確信が持てた。これは6年兵庫だけにいたら絶対にわからなかったことだ。
兵庫と東京、結局どっちが合うか
これは人による、としか言えない。ただ判断基準を整理するとこうなる。
東京が向いている人
- 道を覚えるのが得意、または苦にならない人
- 静かな接客スタイルが自然にできる人
- 単身で生活費を最小化できる人
- トップ層を目指せる体力と営業センスがある人
地方が向いている人
- 地元の道を熟知している人
- 家族がいる、または地元に根がある人
- 安定した収入を長く続けたい人
- 副業と組み合わせて収入を補完したい人
俺は完全に後者だった。東京で1年やってみてはっきりわかった。地元でタクシーをやりながらUber Eatsを掛け持ちする方が、トータルの収入も生活の質も高い。
タクシー会社選びで絶対に確認すべき2つのポイント
2社経験して、入社前に確認すべきことが明確になった。
① 歩合率と変更の可能性
歩合率は会社によって45〜60%とかなり幅がある。入社時に高くても後から下がるケースがある。「歩合率は固定ですか、変動しますか」と面接で直接聞くべきだ。答えを濁すような会社は要注意。
② 副業規定の有無
タクシー運転手は個人事業主的な感覚で働ける職種だが、会社によっては副業を禁止しているところもある。Uber Eatsや出前館との掛け持ちを考えているなら、入社前に必ず確認する。副業OKかどうかで、年収が数十万円変わる可能性がある。
保証金は借金だと理解する
タクシー会社に入社する際、「保証金」として数万円〜十数万円を徴収するところがある。
これは退職時に返ってくる場合が多い。ただし所詮は借金だ。
実際にすぐ使ってしまって、辞めたい時に辞められなくなるケースがある。
タクシーは土地感覚・会社の雰囲気・勤務形態が合うかどうかが入ってみないとわからない仕事だ。
やめる人が多いのも現実で、合わなかった時にすぐ動けるかどうかが重要になる。
保証金を借りてしまうと、その自由が消える。
できるだけ保証金を借りずに入社できる会社を選ぶか、
自己資金で賄える範囲にしておくことを強くすすめる。
入社前に「保証金はありますか、借り入れは必須ですか」と必ず確認してほしい。
勤務形態は「向いている方」を選ぶしかない
日勤か隔日勤務か、これも会社選びの重要な要素だ。
日勤は毎日出勤で8〜10時間程度の勤務。生活リズムが安定しやすい。ただし1日の稼ぎは隔日より少なくなりやすい。
隔日勤務は1回の勤務が18時間前後で、明け・公休を繰り返す。慣れると休みが多く感じるが、体力がない人には向かない。稼げる時間が長い分、うまくいけば日勤より収入が上がりやすい。
俺は最初日勤で入った。地元なら隔日でもやれたかもしれないが、東京で隔日はきつかった。自分の体力と生活スタイルに合わせて選ぶしかない。やってみないとわからない部分もあるが、最初は日勤から始めて慣れてから隔日に切り替えるのも選択肢のひとつだ。
ハマれば20年いられる仕事
タクシーの乗務員の中には、20年以上同じ会社にいる人が普通にいる。それだけ長く続けられる仕事でもある。
少子高齢化でタクシードライバーの需要は今後も増える。運転免許を持つ高齢者が増え、移動手段としてのタクシー需要は確実に拡大する。一方で乗務員の高齢化と人手不足は深刻で、若い乗務員は会社から大切にされやすい環境になっている。
転職を考えているなら、今は悪くないタイミングだと思う。
ただし会社選びは慎重に。歩合率・副業規定・保証金の3点を必ず確認してから入社を決めてほしい。
まとめ
タクシー会社選びで確認すべき3つのポイントをもう一度整理する。
- 歩合率と変更の可能性を必ず聞く
- 副業規定の有無を確認する
- 保証金は借金と理解して、できるだけ借りない
地域については、地元で道を知っている場所が圧倒的に有利だ。東京だから稼げるは一部の話で、凡人レベルでは地元の方がトータルで上回ることが多い。
タクシー転職を検討しているなら、まず求人情報をしっかり比較することから始めてほしい。ドライバー専門の転職サービスを使うと、一般の求人サイトには載っていない条件の良い求人が見つかることがある。
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