タクシーが続かなくて悩んでいますか?
結論から言います。タクシーが続かない理由はたいてい「会社選び」か「働き方」のどちらかです。仕事自体に向いていないわけじゃない。
私は約7年続いていますが、最初の1年は辞めようと思っていました。その経験から「続かない本当の理由」を正直に話します。
タクシーが続かない本当の理由5選
理由①:入った会社の歩合率が低すぎた
タクシーの給料は「歩合制」が基本だ。売上の何%が自分の収入になるかが、会社によって全然違う。
歩合率55%の会社と65%の会社では、同じ売上でも月収に3〜5万円の差が出る。最初に入る会社を間違えると「頑張っても稼げない」という状態になり、続かなくなる。
求人票の「月収30万可能」だけ見て入社した人の多くは、ここで挫折する。会社選びで人生が変わると言っても過言ではない。
理由②:稼ぎどきを知らずに動いていた
タクシーは「どこで・いつ働くか」で売上が2倍変わる。
深夜の繁華街、雨の日、イベント終わりの駅前。こういう稼ぎどきを知らないまま昼間に流しているだけでは稼げない。稼げないと当然モチベーションが落ちる。そして「向いていないのかも」と思い始める。実際は戦略の問題であって、向き不向きの問題ではない。
理由③:最初の3ヶ月が一番きつい
タクシーを始めた最初は正直しんどかった。道を覚えながら、接客しながら、売上も気にしながら……頭がパンクする。
私も最初の1年は辞めようと思っていた時期がある。でも3ヶ月を超えたあたりから、急に楽になる。続かない人の多くは、この「3ヶ月の壁」を知らずに辞めてしまう。
理由④:孤独に耐えられなかった
「一人で気楽に働ける」と思ってタクシーに入った人が、逆に孤独に耐えられなくて辞めるケースがある。
基本的に車内は自分だけ。指示してくれる上司もいない。自分でペースを作れる人には天国だが、誰かと話しながら働くのが好きな人には向かない。これは善悪の話ではなく、単純な向き不向きだ。
理由⑤:外的要因に翻弄されてメンタルが折れた
タクシーの売上は景気や天候、イベントの有無に左右される。コロナ禍は特にひどかった。私もあの時期は鬱気味になった。
外的要因で売上が激減する時期に、精神的な支えがないと続かなくなる。貯金のバッファか副収入の柱を、あらかじめ作っておくことが大事だと今は思う。
俺自身の話:ホテル・ドンキ・警備、全部続かなかった
私はかなり仕事が続かない人間だった。大学を出て、ホテル、派遣、アルバイト、ドン・キホーテ、警備会社……気づけば30代になっていた。「専門性ゼロ、職歴ボロボロ」という状況の中で、なぜかタクシードライバーだけは8年続いている。自分でも笑える。でも、これは本当の話だ。
大卒→ワーホリ→英語、ボロボロで帰国
兵庫育ち、とある兵庫県の三木らへんの大学を2009年に卒業した。国際学部にいたので「自分の英語が実際どこまで通用するか試したい」という気持ちがあった。大学の野球も引退し、ちょうど区切りのタイミングでもあった。
そのままワーキングホリデーでカナダのヴァンクーバーへ。現地ではホテルとレストランで約1年働いた。英語で注文をとって、厨房と連携し、異国の客と毎日やり取りする。「いける」と思っていた英語力は、現実の前にあっさり砕け散った。結果はボロボロで帰国(笑)。等身大の自分を知れたという意味では、いい経験だったと今は思う。
派遣・アルバイトを5年さまよった時代
帰国後は約5年間は派遣やアルバイトを転々とした。正直、しんどいとは思っていなかった。むしろ「専門性がなくてよかった」とさえ感じていた。
工場、倉庫、飲食、冷凍庫での作業……色々やった。どれも簡単作業だからそこそかこなせるけど、「これだ」という感覚がなかった。今振り返れば、この5年は「自分に合わないものをひたすら削ぎ落としていた時期」だったんだと思う。
ドン・キホーテで初めて「楽しい」と思えた
2016年、ドン・キホーテでアルバイトを始めた。今までやってきた仕事の中で、ダントツで楽しかった。
何が楽しかったのか。おそらく「売場を自分で作る自由度」と「お客さんの反応がダイレクトに返ってくる感覚」だったと思う。陳列を工夫して、売れたときの手応えがある。上から指示されてこなすだけじゃない仕事の面白さを、ここで初めて知った。
しかし2018年に退社。理由は人間関係・上下関係だった。楽しい仕事でも、人間関係がこじれると続かなくなる。これは今でも自分の弱点だと思っている。
警備会社を経て、タクシーへの「直感」
ドン・キホーテを辞めた後、関西空港の警備会社に入社した。約1年で退社し、次の仕事を探していた頃のことだ。
深夜、会社のタクシーチケットで帰宅することが多かった。一人で乗ることも多く、運転手と話す機会がよくあった。その会話の中で、なんとなく「これ、面白いかも?」という直感が生まれた。深い理由はない。ただの直感だった。でもその直感が、今につながっている。
タクシーを始めた最初、実は辞めようと思っていた
2019年6月、地元のタクシー会社に入社した。最初は正直しんどかった。道を覚えるのも大変だし、売上が読めない不安もある。「やっぱり向いていないかも」と辞めようと思った時期もあった。コロナ禍ダイレクトで鬱気味にもなった。
それでも続けられたのは、いくつかの理由がある。
- 一人で気楽に働ける
- 頑張った分だけ歩合で返ってくる
- お客さんからチップをもらえることもある
- 上下関係のストレスが極限まで激減した
特に大きかったのは「上下関係のストレスがほぼない」という点だ。ドン・キホーテで感じていたあの息苦しさが、タクシーに乗った瞬間から消えた。一人で車に乗り、お客さんを目的地まで運ぶ。それだけ。シンプルすぎるくらいシンプルだった。
東京タクシーへの挑戦と、規制が凄すぎ
地元タクシーで5年弱働いた後、一度退社して東京のタクシー会社に転職した。理由は2つ。歩合率が下がってきたこと、そして「日本最高峰の東京でどこまでやれるか見てみたかった」という挑戦心だ。
東京でのタクシー生活は約1年。給料は確かに上がった。でも1年で兵庫に帰ってきた。東京特有の乗り場規制の多さ、隔日勤務のきつさ、そしてジャパンタクシーのスライドドアの開閉が遅くてイライラする(笑)。細かいストレスが積み重なって、「やっぱり地元のほうが自分には合っている」という結論に達した。
社保の壁:月55,000円の現実
フリーランス・個人事業主として動いた時期に直面したのが社会保険の壁だった。
会社員時代は社会保険料が給料から天引きされ、半分は会社が負担してくれる。でもフリーや個人事業主になると全額自己負担になる。
- 国民健康保険:月38,500円
- 国民年金:月約16,500円
- 合計:月55,000円前後
社保から国保に切り替わった瞬間、この金額が丸ごと自分の負担になる。月5万円以上が保険料だけで飛んでいく。稼いでいるつもりが、気づいたら手元に残らない。フリーランスや独立を考えている人は、この落とし穴を絶対に知っておいてほしい。
結局タクシーに戻った理由と、今後の話
社保の現実に直面し、再び地元のタクシー会社へ転職する予定だ。でも、これは「負け」だとは思っていない。
タクシーは安定した社会保険と収入のベースになる。その上でUber Eats・出前館・ブログでの情報発信を積み上げる。将来は個人タクシーの資格取得も視野に入れている。タクシーをやりながら、少しずつ自分のビジネスを育てていく人生設計だ。
仕事が続かなかったあの頃の自分に教えてやりたい。「お前、8年後にタクシーで食えてるから安心しろ」と。
タクシーが向いている人の特徴【8年の経験から】
- 一人で働くのが好きな人:基本的に車内は自分だけの空間
- 人間関係のストレスに疲れた人:上司や同僚との摩擦がほぼない
- 頑張りを数字で実感したい人:歩合制なので努力が直接収入に反映される
- 飽きっぽいけど仕事と割り切れる人:毎日違うお客さんと話すので単調になりにくい
- 正社員が数ヶ月しか続かなかった人:実は一番向いているかもしれない
仕事が続かないことを、ずっとコンプレックスに思っていた。でも今は「タクシーに出会うまでの準備期間だった」と思えるようになった。もしあなたが今、転職を迷っているなら。タクシーという選択肢を、一度真剣に考えてみてほしい。
タクシードライバーへの転職を考えている方へ
タクシー転職で失敗しないためには、ドライバー専門の転職サービスを使うのが近道です。一般の求人サイトでは見えてこない、歩合率・待遇・職場の雰囲気まで比較できます。
タクシードライバーに特化した転職サービス【ドライバーズワーク】


コメント