タクシーを始めて最初の1ヶ月、客に言われた。
「なんでこんな底辺の仕事してるん?」
正直、イラっとした。でも今は違う。「この人、あと15分で降りるな」それだけ考えてる。
この記事では、タクシー運転手が続かない本当の理由を8年目の現役が正直に書く。きれいごとは一切なし。
タクシーが続かない3つの理由
①客に人格を否定される
「タクシーなんてやめとけ」「最後の仕事やろ」
こういうことを言ってくる客は、意外と普通に見える人が多い。酔っ払いは寝てるか下ネタか、意外と大丈夫。怖いのは、一見、真面目そうに見える人間だ。見た目の錯覚というやつで、世の中「誠実そうに見える人が一番きつい」ことがある。
心の中では思ってた。「底辺とか言うわりには、お金よく使うな」と。クレームや謝罪をさせるのが好きな人ほど、やたら金を使う。なんか法則があるんかなと思ってた。
一度だけ言い返したことがある。「仕事に優劣はないと思っています」と。橘玲さんの言葉を借りた。それ以上は何も言わなかった。
②孤独で愚痴の吐き口がない
待機場で誰とも話さず、家に帰っても一人。
これが一番続かない人のパターンだと思う。東京の会社では年間50人以上辞めていった。大阪の友人の会社では年間100人。共通してるのは「飲み仲間がいない」「コミュニティがない」こと。月に1回でも飲める仲間がいる組織といない組織では、定着率が全然違う。この人、ギリいける人は多少、噂も聞いておこう。探りあいも一つの技です。
③最初の3ヶ月が精神的にピーク
慣れるまでの時間が人によって違う。でも大体こんな感じだ。
- 1ヶ月目:理不尽な客にイラっとする、道わからんのは聞いたらいいが、どうしようもないのは会話にならない人
- 3ヶ月目:右耳にエアポッズ、Vaundyの怪獣の歌を聴きながらおうむ返しだけする作戦が完成する 建前上聞いてるの聞いてるので。
「人の話を聞かない人は、会話になってないか、イカれてるかのどちらかだ」と気づいたら楽になった。
1ヶ月・3ヶ月で変わること
大手の会社だったから、最初から客が多かった。クズも、サイコパスも、宗教勧誘の人も、全部乗ってくる。
最初は一喜一憂してた。でも数をこなすうちに「はいはい」『わかったから』『でっ?』になっていく。3ヶ月もすると、まともな客と話したときに「あ、これが普通か」普通というか『デフォルト』と気づいて、他がアホらしくなる。これが人間の性というやつだ。
勤務リズムは出勤・出勤・公休の繰り返し。7時30分に出勤して20時前後に帰庫。待機の暇な時間はタクシーの中でYouTubeを見たり、TikTokを見たり、寝たり。意外と自由だ。無線中心だったから流しより楽だったし、斎場への送迎はロングで稼げる穴場だった。田舎ならではの稼ぎ方がある。
辞めていった人のパターン
実際に見てきた中で、続かなかった人には共通点がある。
待機場で誰とも話さない人が多かった。愚痴を吐く場所がないまま、一人で抱えて限界を迎える。
孤独耐性が高い人ほど「自分は大丈夫」と思って、気づいたら限界を超えてる。一人好きにも限界はくる。基本的に、会社には整備士がいる。整備士との会話は組合外の人が多いので、整備士にデフォルトの会話を合わせておきましょう。自分軸が狂わないように、あの人、実際どんな人なんですか?あの人なんでやめたんでしょうか?みたいなんを聞くのもあり、事故が多すぎとか、クレーム多すぎとか、何かしら情報は来ますが、一番大事なことは、自分がまともか?も考慮してね。一旦簡単に、まともの定義としては、人の話が聞ける、あと相手が話てる内容に対して、質問ができるかでいきましょう。自分の話はそんなにしないくらいでいい、聞かれたら話すくらいでいきましょう。僕のブログの定義で。
それでも8年続けられた理由
正直に言う。最初の1年は根性だけだった。でも多少は楽しかった。
続けられた理由を自分なりに分析するとこうなる。自分でコミュニティを作った。
点呼場のスタッフに話しかける。配車室の人に車の話を聞く。話題は自分で作った。親に「今日チップ多かった」と報告するのも習慣になってた。
一番意外だったのは、お客さんのキャバ嬢と2人で飲みに行ったこと。さすが関西というか、会話が弾めばそういう展開もある。タクシーは人と出会う仕事でもある。
そしてチップの話をしないわけにはいかない。
暗い夜道で待機して30分、乗せた客から5000円キャッシュをもらったことがある。後で気づいて「えっ?」となった。日本人はお金をもらうのが下手すぎる。遠慮が裏目に出て損してる人が多い。
チップをもらう人には共通点がある。受け取るときの返しの言葉だ。「コーヒーいただきます」とか、拳でガッツポーズしたり、めちゃくちゃ嬉しそうにする。そうすると「そんなに喜んでくれるならもう500円あげる」となった時もあった。新庄剛志さんが「なんでも練習」と言っていた。家で「え、いいんですか?」のテンションを練習してた。チップをもらいすぎると、感覚が狂って来るんで、5回に1回とか10回に1回は、麻痺らんように受け取る練習をしてた運転手が、一番チップをもらってたような気します。。新庄剛志さんは、敬遠の練習してるくらいなんで笑いました。
向いてる人・向いてない人
向いてない人
- 「自分は完全な孤独でも大丈夫」と思ってる人
- 理不尽を引きずるタイプ
向いてる人
- 自分でコミュニティを作れる人
- 15分だけ耐えれば終わると割り切れる人
- チップの受け取り方を練習できる人
まとめ
タクシーが続かない理由は、給料でも夜勤でもない。孤独とメンタルケア不足だ。
「底辺の仕事」と言われても、今は何も感じない。どこの馬の骨かもわからない人の言葉に人生を左右される必要はない。二種免許は僕の誇りだ。堂々としてください
8年やってわかったのは、タクシーは「人と完全に切り離された仕事」ではないということ。自分で繋がりを作れる人が、結局長く続けられる。
タクシー転職を考えているあなたへ
この記事を読んで「それでもタクシーをやってみたい」と思った人に、一つだけ伝えたい。
会社選びで8割が決まる。
給与体系、勤務リズム、職場の雰囲気。最初の会社を間違えると、続けられる人でも辞めてしまう。
僕自身、転職活動でドライバーズワークに登録した。タクシー・トラック・バスなど運転系の求人に特化していて、条件の比較がしやすかった。結果的にタイミングの関係で別の会社に決めたが、ドライバーズワークの求人の質は悪くなかった。
転職を迷ってる段階でも、登録だけしておくと選択肢が広がる。完全無料で使える。


コメント